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Thorne & Daughters / Wanderer’s Heart

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生産者:Thorne & Daughters  ソーン・アンド・ドーターズ
ワイン名:Wanderer’s Heart  ワンダラーズハート
葡萄品種: グルナッシュ、サンソー、ムールヴェードル
ワインタイプ:赤ワイン
生産国: 南アフリカ
ヴィンテージ:2017
インポーター: ラフィネ

生産者のジョン・セコム氏は、はにかんだ笑顔を絶やさず控えめで大人しいタイプ。
元々数学専攻でコンピュータ関連の仕事をしていたという彼は、オーストラリアやフランスで働いた後に、再度大学で醸造学を学び直した努力家。
 
そんな彼のワインである『ワンダラーズハート』。
「放浪者の心」という意味の名前がまた面白い。
 
このワイン名はジョンの友人のライターにケープの成長に関する一連の短い童話を書くように依頼し、これらの物語を赤ワインの名前として使用したと説明していますが、彼と話をすると元々南アフリカのケープで奥様と出会い、その後ふたりの理想の大地を求め、世界中を旅したと聞きました。そして旅の終着点がケープであったと言います。ですので、放浪者というワイン名は、2人の物語から来ているに違いないと思っています。
 
明るい色調だが艶があり、香りはとても豊かでクランベリーや、ダージリン、クローブ、レザーなどを感じ、味わいはエレガント。この品種ブレンドのワインは、通常アルコール高く、スパイシーで野生的なことが多いが、このワインは洗練されていた。アタックは滑らかでレベルの高い酸が全体を支えています。
ワイルドなところはあるが、知的で涼しげな印象です。
控えめなのに奥にワイルドさがある。上品なのに、アウトサイダーな雰囲気もある。
こんなワインに人は惹かれるのでしょう。
 
合わせる料理ですが、このワインは万能感満載です。合わないものを見つける方が難しい。あえて合わすならば、きんめの煮付けのように脂の乗った魚料理やきんぴらごぼうのような甘辛い料理。肉ならば、シンプルに焼いた牛肉やタレ付きの焼き鳥に合わせたくなる。フランスの伝統料理にも合わせたいし、和食やエスニックにも合わせてみたい。そんな懐の広いワインです。

樹齢の若いグルナッシュ、歴史あるサンソーは古木、そしてアクセントにムールヴェードルを使い、ケープのテロワールを出している。特に若い樹齢のグルナッシュはケープの将来性を表現しているかのようで、今後もっと深みを出すに違いないでしょう。未来あるワインを飲むのは本当に楽しいことです。
 

Selected by Shigenobu Kato

加藤重信 
IZAKAYA VIN 代表
 
家族の影響で幼少の頃よりワイン文化に触れ、1999年にフランスに滞在。
毎日のようにワイナリーをめぐる。
渋谷で唯一のシャンパンバーや恵比寿にワインバーを立ち上げ、
現在はIZAKAYA VINの代表に就任。